とあるITベンチャーに働く管理職のつぶやき

若輩者ながら生え抜きという事もあり、様々な方を部下に持った経験から、 管理職として「気づいたこと」「大切にしたい事」等を書いていきます。

共感力がコミュニケーションの鍵。

コミュニケーションで大切な事。それは「共感すること」だと私は思います。

 

若いときに共感力が足りず、お客様と喧嘩した事がありました。また、部下と揉めた事もありました。今その時を振り返ると「自分の想いを押し付けていた」んですね。

 

誰しも「自分の思い通りにしたい!」と思う事はあると思います。ただし、そんな時ほど相手の意見に共感し、そこから真意を見出して持論を述べるべきです。

 

仕事は確実に着地点を求められます。何年も議論するような課題はありません。

よって、相手(お客様や部下・上司)も「落としどころ」をさぐります。

ようはすべてのコミュニケーションで交渉が発生しているのです。

 

交渉ですから、対立しても何も進展しません。

着地点を複数用意し、できるだけ自分の有利な条件に落としどころを作る。それが大事なのです。

そして、相手も同じ気持ちだということです。

相手も「できるだけ自分の有利な条件に落としどころを作りたい」と思っています。

だからこそ、まずは共感しなければならないのです。

 

あなたの事を理解していますよ。私はあなたの味方ですよ。という事をアピールしないといけません。

そのように行動していると、思わぬ真実やいままで語ってくれなかった情報も聞き出せたりします。

それが最終的に有利な条件で落としどころを作る材料となり得るのです。

 

そして、一番重要なのは、相手が「負けた」と思うのではなく、「この人は一生懸命落としどころを作ってくれて、最終的に私の有利な条件になった」と思ってもらう事です。

f:id:warmheart_snake:20131125115825j:plain

一見矛盾しているかもしれませんが、これは可能な事です。

お互い「良かった!」と思う落としどころにできるかどうか。仕事の交渉は勝ち負けではないのです。